俳優 相島 一之 オフィシャルサイト紙屋町さくらホテル | 俳優 相島 一之 オフィシャルサイト

相島一之 KAZUYUKI AIJIMA

STAGE /ARCHIVES
演劇 1985-2020

  • 2021/03/21
  • 紙屋町さくらホテル
  • こまつ座さんの作品。『きらめく星座』『戯作者銘々伝』のあと3本目。

    太平洋戦争末期の日本。移動演劇隊「さくら隊」が広島の紙屋町に滞在しながら素人劇団員たちの力を借りて演劇を行うその顛末

    昭和20年の515日から17日までの広島が舞台です。なので必然的に8月6日のことが観る人の頭をよぎります。

    8月6日午前8時15分。アメリカ軍により原子爆弾が広島に投下されました。それは人類史上初の核兵器による都市への攻撃。

    「その1個の爆弾によって20万をこえる人々の生命が失われ半径役2キロメートルに及ぶ市街地が廃墟と化した」

    原爆ドームの石碑にはこう刻まれています。

    物語は8月6日に向かっていく人々、それも戦時下で演劇をやろうする人々、あの手この手を使いながらしぶとく芝居を上演しようとする人々の3日間を描きます。

    井上ひさし先生の傑作戯曲です。天皇の戦争責任を問うた問題作でもあり演劇の本質、生の本質を描いた作品です。しかもコメディ要素ふんだんに!

    何よりもこのホンには宝石のようなせりふがたくさんあります。

    よろしい。上がらないおまじないをお教えしよう。(中略)こう唱えるんです。「どんな晩でもすくなくとも一人、生まれて初めて芝居というものを観て、そのために人生に対して新しい考え方を持つようになる人が劇場のどこかに座っている。その人のために全力を尽くせ。上がってなどいられない」

    「すみれの花咲く頃」のコーラスをしたとき、突然、世界がちがって見えたんです。なんていい気分なんだろう、わたしはいま、一人ではできないことをしている、一人の人間の力をはるかに超えたなにか大きなもの、なにか豊かなもの、なにかたのしいもの、それを望んで、それをたしかに手に入れている。わたしの探していたものはこれ、ここにわたしの人生の本当の意味がある。

    人生は、いつもその瞬間、瞬間に、いろはのいの字から始まるんですからな、遅すぎるということない。

    今すべきことを、全力で行え、それが明日終わるかもしれない自分の人生の本当の意味だ、と。

    セリフを読むだけでみんなの芝居が思い出されて涙が出てくる。そんな芝居もなかなかありません。

    もし演劇をこころざす若い人がいたら是非この芝居を観ることを全力でお勧めします!

    あいじまは自分が演じた大島先生が好きでした。

     

    【公演日程】
    2016/7/5~24 紀伊國屋サザンシアター

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